SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art

Canon EOS 6D MarkII / SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art / F1.8 / ±0.0EV / ISO400 / RAW
EF85mm F1.8 USM で「85mm」を学び、その使いやすさに「究極の世界」を見たいと思い思わず買ってしまったレンズです。私のスタイルとしてレンズはレビューが出切り、数年を経て状態を選べるような中古が出回って…要するに安く手に入るようになってから購入することが多いのですが、このレンズは前述のような思いが抑えきれず発売1ヶ月以内、新品で購入してしまったレンズです。30本以上のレンズを購入してきましたが、こうした買い方は初めてかもしれません。
シグマのArtラインレンズは35mm、50mmと購入してきましたがどのレンズにも感じるのは描写の素晴らしさ。大抵のレンズはその性能を活かすには解放から数段絞らなければならないのが常でしたがこのArtラインレンズはどれも開放で撮影したときにおよそ「粗」を見つけることが難しいほどのキレキレの描写をしてくれます。本レンズもそれに漏れず、開放からキレッキレの描写を見せてくれ、およそそうした状況で撮影したことを感じさせません(周辺光量こそばっちり落ちてくれますが、私はこれを大切な「表現」だと思っています)。

さて、描写はそんなように「素晴らしい!」の一言なのですが「手に取って」の感想はいささか違うものにになります。
まず思うのは、上の写真を見ての通り「でかっ」というのが全て。
2/3段しか明るさの違わないEF85mm F1.8 USMが冗談のように小さく見えます。このレンズとて、持ち出すことの多いEF50mm F1.4 USMと比較すると一回り大きく、それなりに「存在感」を感じるレンズなので、以下にSIGMA 85mmが大きいかよく分かります。
EF85mm F1.2L(初代)やEF50mm F1.0Lなども触る機会も多いのですが、明らかにサイズ感はそれより大きく、持ち運びには一苦労二苦労ありそうな予感です(実際にフィルター径も86mmと我が家最大で、フィルターを購入するに当たり財布にそれなりのダメージを与えて戴きました(^-^;)。
ただ、レンズ先端の圧倒的なボリューム感と比較するとレンズマウント側になればなるほど細くなる鏡胴で距離指標の辺りについては常用している35mm F1.4Artと大差ない太さでとてもホールドしやすいです。加えてサイズとしてのボリュームと比較すると感じる「軽さ」があります。実測で1kgを超えるレンズに軽いも何もあったもんじゃありませんが、そう感じるのも事実なのでカメラ(5D3+バッテリーグリップ)とのバランスがきっと良いのでしょう(逆に、ずっとコンパクトなEF14mm F2.8なんかは、ものすごい「重さ」を感じます)。
アルミトランクのスキマに放り込んで、とは全然行かなさそうなレンズではありますが、持ち出す楽しさを感じられそうな予感となりました。屋外での写真もレビューに使えるものが撮れましたらmaterialコーナーでご紹介したいと思います(^o^)