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SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

Canon EOS 5D Mark3 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM / F7.1 / -0.3EV / ISO400 / RAW

 

メインで使っているカメラをAPS-Cからフルサイズに変えたと同時ころにやってきたレンズです。
それまでも広角から望遠、ズームも単焦点も一通り使ってきましたが、初めてLを使ったとき以来、久々「純粋な描写」に驚いたレンズでもあります。空気まで切り裂かんばかりのキレっキレの写りに加え、溶けるように美しいボケ。そして今までのシグマとは一線を画する発色、どれをとっても純正に負けない、いや当時の純正を完全に食ったものでした(純正の35/1.4のI型を使う機会が当時多く、幸いにも大いに比較させて貰いましたが、純正のもつ「味」を別にすれば比較にならない基本性能の高さが驚きでした)。

ここまで高評価なのには僕自身の好みもあり、35mmはズームレンズを使っていても実に多用する焦点。そんなお気に入りの画角のレンズが高性能とあれば、そりゃあ嬉しいものです。35mmは廻りの様子もある程度入れながら、でも変なパースが付きづらい本当に使い勝手の良い焦点距離(逆に28mmは「鬼門」とも思える使いにくさがあります)。

 

本レンズが登場した当時は敵なしだったこのレンズですが、昨今ではタムロンの1.8や純正のII型も出、ライバルも多くなってきました。が、このレンズのもう一つの良さは「造形」としてメチャメチャ格好いい。漆黒の鏡胴に、使いやすい幅広のフォーカスリングと格好いい花形フード。SIGMAには似たデザインの24mm/1.4や50mm/1.4などがありますが、店頭で触った限りどれもこの35mmほどの格好良さがなく、デザイン面では食指はなかなか伸びません(描写としての食指は伸びまくりなのですが。特に20/1.4、85/1.4、そして500/4が欲しいなあ)。

忙しい日々に、なかなか撮影に行けない時も多い昨今ですが、防湿庫から取り出し写真撮りに行きたい~となでなでするとき、このレンズが掌にいつもあるものです。

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