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Canon EF8-15mm F4L Fisheye USM

衝動買いしてしまったレンズ。
何気なく中古カメラ店を覗いていたら状態の良い本レンズを発見。その時はたまたま懐具合が生暖かかったこともあり、気づくと手にしてしまっておりました。別段購入した当時はこのレンズでこういった表現がしたい!と思っていたわけでは無いのですが、その描写や表現にハマってしまい今やかなりの確率で一緒に連れて行く「一軍」のなかでも主力選手となってしまいました。


純粋な広角レンズとは異なり、必然的に歪曲とパースを活かした絵作りになります。花と太陽を思いっきり入れたり、木々を大きく見上げたりと、視覚を大きく超えた「写真表現ならでは」を楽しめます。
特筆すべきは所有しているレンズのなかでも一二を争うほどキレキレの描写に加え、(特に15mm域では)耐逆光性能がメチャメチャ高い使いやすさ。太陽を画面内に直接入れても殆どフレア、ゴーストは発生しません(8mm域ではそれなりにゴーストは発生します)。発色も良く、カメラの性能が良くなった気すらする素晴らしい描写性能です。

 

もちろんフィッシュアイならではの使いこなしのクセはあるものの(画角が広すぎて余計なものが写っていないか気を遣う、とにかくゆがむのでそれ自身を表現したいとき意外は画面の端にメインの被写体を置けない=必然的に日の丸に近くなる)、他のレンズには無い「楽しさ」がある一本です。

 

使いにくいと思うのはむしろ物理的な部分。ズームリングがものすごく軽く簡単に回ってしまうため、フードを付けたまま15mm域で撮影しているとリングが(広角側にほんの少し)回ってしまい、ケられてしまうことがしばしば。また、レンズキャップが外れやすく気がつくと無くなっている、ということがあるのですが、このレンズ当然のごとくフィルターが付けられないのでキャップを無くしたときの精神衛生は悪いことこの上ありません。レンズキャップは結構良いお値段がするので、予備を買っておくのもなんとなく面白くありません。

 

とまあ取り回しがイマイチといった点はあるものの、このレンズで無ければ会えない世界を見ることがとってもワクワクする1本です。

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