Canon EF50mm F1.0L USM

Canon EOS 5D MarkIII / EF50mm F1.0L USM / F1.0 / +1.7EV / ISO100 / RAW

なんというか…全く「常用する気にならない」レンズです。

SIGMA50mm F1.4 Artのような開放からキレキレの描写、EF50mm F1.4のようなコンパクトさがみじんも感じられません。

開放では滲みまくりの描写、ちょっとでも輝度差があると紫色に盛大に縁取られた画を出してくれます。上の画のように、周辺光量落ちも半端ではなく、開放付近ではまるでフードにケられたような落ち方をしてくれます。逆光の弱さなど笑ってしまうほどで、夜景などではご丁寧に「虹」のエフェクトをわざわざ画面全体にかけてくれたりします。

そして、兎にも角にも「デカい!」。SIGMA85mm F1.4Artを上回るボリューム感(実際に大きく重いかは調べていませんが、50mmF1.0の「ガラス感」がそう感じさせているのかもしれません)。滑り止めなど特に工夫も泣く、ツルっとしたプラスチック筐体に加え、マウントギリギリまでせり出した後玉、太い鏡胴から急激にマウンド部にかけて絞られる形に、「落下」の恐怖が常につきまといます。
 

そのほかにも「寄れない」「ボケがガチャガチャする」「スナップ式で使いにくいフード」「超遅いAF」。。。あの悪名高いEF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを使っていたときですらもっと「褒め言葉」があった気がします。

じゃあこのレンズが要らない子なのかというと全然そんなことがなく。。。

上で散々言ってしまった悪口が、作品作りの中で生きる、生きる!EFレンズの中では最古参の部類に入るこのレンズ。だから、という訳でも無いのでしょうが、このレンズで街並を撮るとタイムスリップしたようなフワッとした画になったり、風景を写せばドラマチックな表情を刻んでくれることがあります。

​また、SIGMAと違って、絞れば絞るほど描写が変わっていくタイプのレンズ。F3.5よりも絞るとピリピリの画を吐き出してくれます(絞りの形なのか、ボケはやはり美しくありません)が、こうした描写の変化はEF50mmF1.4と似た傾向を感じ、ある程度絞った上での描写にあまり違いを見いだせません。ズバリ、このレンズの真骨頂はF1.0・1.1・1.2で「生きる」「ハマる」被写体を見つけられるかの、撮影者の眼力と感性、そして腕にかかっているといっても過言ではないのかも。

かくいう私がこの子を使いこなしているかというと…ぜんぜん、です。むしろ持ち出す度にイライラがつのる場面も多々、ですがいつかこのレンズでしか撮れない、描けない場面をみつけたいものです。

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