Canon EF24mm F1.4L II USM

Canon EOS 6D MarkII / EF24mm F1.4L II USM / F1.4 / +2.3EV / ISO400 / RAW
24mmという画角が大好きで、ずっとSIGMA 24mm F1.8 DGを使っておりました。
パースの強い、遠近感が強調されるなかで、さらにそれを強調するボケの大きさからすっかり虜になり、初期型の試用を経て本レンズを使っております。
さて、実際に使ってみると、なんともじゃじゃ馬なレンズ。
広角レンズ、ということで太陽が入りやすいシチュエーションが多いのですがお世辞にも逆光に強いレンズとは言えません。キヤノンの新しいコーティング「SWC」が初めて採用された本レンズですが、さすがに初めての技術のせいか、最新のレンズ(16-35mmF4Lや24-70mmF2.8LII)の同焦点域に比べると光芒の付き方がフレアーっぽく、どうにも綺麗ではありません。また、ゴーストも小さいながらちらほら散見されるシチュエーションが多いです。
AFの遅さやフードの大きさも実に古っぽく、動体を写す予定のある場合やスペースに制約がある場面ではなかなか持ち出す気になれません。
また、このレンズは2008年登場と、比較的新しい部類に入るレンズではありますが、そこから吐き出される「描写」はなんとも味が合ったりします。最近のレンズのように解放からぴっちり映るかと思いきや、開放ではふわゆるの描写、絞れば絞るほど鮮鋭度を増していきF5.6以上でぴっしりキリキリの画を吐き出してくれる、「表情がからっと変わる」系のレンズです。まるでEF50mmF1.4USMのような「豹変」っぷりのレンズ。使ったことはありませんが、SIGMA 24mm F1.4DG HSM Artなどとはきっと表現がちがうのでしょうね。これを悪いところと見るか、使いでと見るかはわかりませんが、私にとってはとても楽しいレンズだと感じます。
正直、失敗できない大一番!で持ち出すレンズでは全くありません。
そんな場面では先に挙げた16-35F4や24-70F2.8IIを間違いなく持ち出すことでしょう。なんにせよ、「考え通り」の描写と結果を挙げてくれるレンズですから。が、予想の外の結果、撮影者が予想だにしなかった画を生み出してくれる「絵筆」系のレンズだと思います。
それに加えて広角好きとしてはキヤノンのラインナップに無い、SIGMAの14mmF1.8やら20mmのF1.4やら(いずれはEF11-24なんかも、、)。なんだか楽しい昨今です(^o^)想像するだけはタダですから。