Canon EOS 5D Mark3 / EF135mm F2L USM / F2 / +2EV / ISO800 / RAW

今や1,000万画素を軽く超える写真が胸ポケットからポイと出したスマートフォンで簡単に撮れてしまう時代。その描写も十分な光量さえあれば、「作品作り」にも耐えそうな素晴らしい画作りをしてくれます。

スマートフォンとレンズ交換式カメラ(+レンズ)。
数倍にもなる重さと大きさの差に、撮れるものが同じだったらだれもレンズ交換式カメラなんて使いません。その楽しさは、レンズ交換によって色々な画角を楽しめる、高感度に強い、なんとなくマジメに写真に取り組んでいるように見える。。。いろいろありますが、その筆頭はなんと言っても「ボケ」表現でしょう。スマートフォンに搭載される1/3インチほどの映像素子は一眼レフの映像素子の数%ほどの面積しかありません。高感度などの恩恵ももちろん大きいのですが、その大きさが作り出すボケの美しさはこれからどんなに技術が発達しても追いつけない圧倒的アドバンテージです(と思っていたのですが、iPhone7Plusに搭載されたデュアルレンズによる計算によるボケ表現はひょっとしたら、、、と思わせるものですね)。

EF135mmF2です。
今年('16年)で登場からちょうど20年になる、キヤノンの現行レンズの中でもかなりの古株です。フィルム時代のレンズなので、逆光に多少弱い気がするものの(といっても17-35/2.8や50/1のような画をめちゃくちゃにしてしまうような弱さではありません)、中望遠レンズなので光源を避けやすく、広角レンズほどの問題にはなりません。また最短撮影距離も比較的短く、その焦点距離の割にはフィールドを選ばず、工夫すればテーブルフォトにも使える扱いやすさがあります。大口径標準ズーム程度の大きさなので、あと一本加えたいというときの機材にも加えやすいのも良いところです(フードが大きいのが玉に瑕)。

 

特筆するのはそしてその描写。
ピントの合ったところは解放からキリキリにシャープ、そしてそのボケはスマートフォンはおろかズームレンズですら得ることのできない『美しさ』があります。神がかった、といっても良いほどです。「静(ピント合致部)」と「動(ボケ部)」の対比が、『写真表現の楽しさ』を教えてくれるようなレンズです。

 

強いて弱点を言えば、コンパクトさから来ているのであろう、開放付近での周辺光量落ちですが、これもまた表現の一部と思うと一概に弱点とは言えず、さらに無理矢理見つけるとなると前時代的な大きなフードが少々ジャマ、なくらい。

 

リニューアルの噂も無きにしも非ずですが、手ぶれ補正など光学系に手を加えるような余計なことはせず、コーティングとフードの見直し程度にとどめておいて貰うのが、一番幸せなんじゃ無いかなと思います。
 

Canon EF135mm F2L USM

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