

山の魅力
立山-黒部湖縦走を無事終えました。雨にも降られ、歩きに歩いた3日間でした。 山に出かけたとき、必ず思う事があります。
「なんでこんな苦しいところに来ちゃったんだろう」という歩き始めと、「今回の山も楽しかった」という歩き終わり。低い山高い山、良い天気悪い天気、登頂や敗退にかかわらず、今まで歩いた山「全て」で同じ事を思いました。 日々を街で過ごす身にとっては、山は特別な場所です。楽なこと、便利なことが最適化されきっている日常に比べて、むしろ予定通りになることの方が少ない場所が山。歩けど歩けど近づかない目的地、偽ピークに何度もだまされ、暑いなと一枚脱いだ直後に吹き荒れる風雨。こんなときはつくづく惨めな気持ちになってしまいます。 良いことも然り、突然やってきます。
全くひょっこり表れる雷鳥の愛らしさに癒やされ、一瞬にして晴れた霧の向こうに広がる山々の連なりに感動。目的地で呑むビールの旨さといったらどんな居酒屋も敵いません。現金なもので、先ほどの気持ちの次の瞬間には、幸せ気分いっぱいになれます。 良いこと悪いこと良いこと悪いこと…が延々と繰り返され、そ


画竜点睛
今の我が家に引っ越してそろそろ一年になります。
当時は外構が手つかずだったり、引っ越しの段ボールがそのままだったりと、暮らし辛さと暮らしやすさが一緒くたな日々が暫く続いていましたが、日々を重ねるにつれてようやく「落ち着く居場所」として自分自身の中でも少しずつですが整理が付いてきました。 先週末、一枚の絵を我が家の玄関に飾ることができました。 妻の父であり、画家であった故・遠田泰幸の油絵です。3年前に神戸で開催された回顧展の折に、いつか我が家に飾りたいねと妻と選んだものです。 この絵を運ぶために、義母と義姉夫婦には大阪、奈良からお越し頂きました。 私の父母と、妻の家族とでこの絵を前に記念写真を撮ったとき、家族が一堂に会することが出来たこと、画竜点睛を欠いていた気のする我が家がようやく一つ形になったこと、、、いろいろな想いがこみ上げてきました。 仕事に出かけるとき、仕事から帰ってきたとき、真っ先に目に入るこの絵。ここから岳父からのいろいろなメッセージが送られてくる気がします。


昭和記念公園 2016.9
天候不順の昨今。台風が矢継ぎやって来、各地で被害も発生しています。
想定していなかったようなことがやってくる昨今(先日の台風11号も、地元青梅に多かれ少なかれ爪痕を残していきました)、防災にはいっそう神経を巡らせないといけない時代がやってきた気がします。
この週末も予報では雨・雨とアナウンスされていたため、しょんぼりしていたところですが朝起きると青空も覗いています。これチャンスとカメラとレンズをとりあえず見繕い、これまたあまり工夫の無い昭和記念公園へ。 往路の途中、ネットでヒマワリはもう終わり、コスモスはまだ、という情報を得ていたためまあ気晴らし程度かなあ、と思っていたのですが、意外や意外。早咲きの彼岸花やまだ盛りの百日紅に出会うことが出来ました。 期待していなかったことを差し引いても、今日の撮影はめっちゃ楽しい。イメージ通りの画が撮れるたびに、脳内になんだか「良い物質」が溢れてくる気がします。なかなか良い場面に出会い、それを残すことのできる日は多くないけれど、たまにこうした一日があることが写真の醍醐味です。 残念ながら時間の都合、あまり長